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2009年07月03日

リノベーション住宅・・・設計の現場から

皆さん、こんにちは。株式会社ホームワークで設計を担当しております、早川と申します。前回は、当社の「リノベーションモデル住宅」を題材に、古い住宅がどのように生まれ変わるのか?を紹介しました。

さて、巷のリノベーション住宅に関するブログを見渡すと、施工過程と完成形が主に紹介されていますが・・・何かプロセスをお忘れではありませんか?そう、家を建てる際になくてはならない「設計」というプロセスがあること・・・今回は、「リノベーション住宅・・・設計の現場から」と題して、リノベーション住宅の設計について紹介したいと思います。
まず、「リノベーション」とは、どのような意味なのか、おさらいしてみましょう。

そもそもは「物事の改編や再編成、変革」という意味でこれが転じて建築用語では「既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり、価値を高めたりすること」という意味になります。これは、住宅だけではなく、建築一般に使われる用語です。「札幌時計台」や「北海道庁赤レンガ庁舎」などは、建てられた当時の面影は残しつつ、ギャラリーや博物館として現在も尚、利用されている「リノベーション」の好例といってようでしょう。

では、「リノベーション住宅」の設計はどのように行われるのでしょうか?

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設計といえば、住宅を新築する際に渡される設計図を書くことだと、大半の方々は想像するでしょう。上の写真のような青図を見たことがあると思います。
ただ図面を書くだけではなく、お施主様の要望を実現させながら、敷地条件や法的条件を考慮して予算に合わせた建物をデザインすることが設計です。
「リノベーション住宅」の場合、新築とは違って建物と土地は、すでに用意されているのでそれらの固定された条件のなかでいかに改編するか?が勝負となります。


P002.JPG

すでに建てられているからといって、必ずしも法的に合致しているとは限りません。中には、届出を出さずに改造され、違反しているケースもあります。既存住宅の図面が手に入り次第、都市計画図で、法的諸条件をチェックして、既存住宅が法的に合致しているかを必ず確認します。
増築工事を伴う場合は、建ぺい率や容積率の制限値までどれだけ余裕があるのか把握する必要があります。


P003.JPG

次に現地調査です。図面と実際の間取りに食い違いはないか?柱の位置はどこか?を調べています。


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現地調査の結果と入手した図面をもとに梁の位置を平面図に落とし込んでいきます。間取り変更をする際にどこの柱が抜けないか?を調べるためです。「リノベーション住宅」のローコスト化は、既存の間取りをどれだけ生かせるか?が勝負です。梁の掛け替えも極力減らすことが大事です。これらのことは、ローコスト化だけではなく、構造の安定化という面でも重要です。

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平面図に柱の位置を落ち込みました。×は通柱といって2階まで一本の柱が通っていることを意味します。


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柱、梁位置図の上に何枚ものトレーシングペーパーを重ね、設計図の下図を書いていきます。構造的な要素と使い勝手を頭にインプットした上で、これから生活する家族の様子を想像しながら、間取りを考えます。間取りは一見パズルのように単にはめ込めば良いというわけではなく、ある一定のストーリー性が求められます。この時ばかりはちょっとした小説家になった気分になるとともに、生みの苦しみがピークに達し、頭をかきむしる時期でもあります。


zumenhw.bmp

赤い線が、リノベーション後の壁の線です。


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1つの住宅から、3案ものプランが生まれました。
生みの苦しみを克服した結果です。この3案をもとに社内会議が行なわれます。ここでは、「より良い住宅を目指すため」に白熱した議論が繰り広げられます。


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方針が決まれば、CADを使って清書です。ここでは、細かい寸法も厳密に書くことが出来るので、作図をしながら詳細を検討します。


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やっと、お客様にお見せする「プレゼン用図面」の完成です。完成形は「1枚の図面」ですが、今までのプロセスを考えるとここに盛り込まれた労力と知恵は大変なものだということがおわかりになりましたでしょうか?



P009.JPG

最後に完成予想図です。「へぇー、こんな風に変わるんだ!」と歓声をあげるお客様の姿が目に浮かびます。同時に成約になると更にうれしいですね。


つづく


お問合せ
【株式会社ホームワーク】
札幌市清田区平岡公園東3丁目1-10
TEL: 011-889-4636
営業時間9:00~17:00
定休日 水曜日


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2009年06月05日

「匠の技」

「ホームワーク」・「ホープグループ ダイニチキャピタル&ホープ」では、リフォーム住宅「札幌リノベーションハウス」を今までに約400棟販売して参りました。

その理念とは、
1.年収300万円台ファミリーのマイホーム取得を実現
2.「確実に成功する賢い住宅取得のツボ」を伝授し、失敗のない住宅取得を実現
3.安心・安全な良質リノベーションハウスの供給を実現
4.「中古住宅 + オーダーリフォーム = オーダーリノベーション」、即ち百人百通りの理想のマイホーム提供を実現

です。

理念の実現を目指し、リノベーション事業の創成期から、試行錯誤で模索を繰り返しながら積み上げられてきた「匠の技」をご紹介していきます。

さて、「札幌リノベーションハウス」の第一回目は「ホームワーク」が手掛けたリノベーションの様子をご紹介いたします。

既存住宅がどのように生まれ変わったか?


 皆さん、はじめまして。株式会社ホームワークで設計を担当しております、
早川と申します。今回は「新築顔負け、最新リノベーション住宅」と題して
当社の「リノベーションモデル住宅」を紹介したいと思います。
この住宅は澄川5条13丁目の閑静な住宅地にあります。近くには「紅桜公園」もあって、
自然豊かな良い環境です。では、工事着工から完成までの過程を見てみましょう。

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これが、工事着工前の姿です。片流れ屋根、白いモルタル壁、昭和50年代にかけて札幌市内の住宅地で多く見かけた普通の住宅です。さて、この住宅がどんな風に変身するのでしょうか?

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見た目は普通の住宅ですが、構造的にはちょっと変わっていました。
この住宅は、柱、梁、壁を工場で生産して組み立てるパネル工法で当時としては珍しいものです。
さて、間取りを変更する時に、壁を壊さなければなりません。
いつものように柱を取って梁をかけかえるという訳にはいきません。そこで人間が骨折をした時に
骨に金属板を添えて補強することにヒントを得て、既存の壁に両側から厚い板をサンドイッチにして
はさみ込んで梁をつくってその下の壁をくり抜くという作戦をとりました。
これなら、広いリビングも頑丈間違いなしです。

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斜め屋根を無落雪仕様にするにはどうしましょう?

普通は一度、既存の屋根を取り壊して新たに屋根をつくり直しますが、時間もかかりゴミもたくさん
出てきます。そこで、既存の斜め屋根は残して、その上に逆三角形の舞台を載せて、てっぺんは
まったいらな無落雪仕様に変身させました。
時に、エコ精神はグッドなアイディアを生み出します。

DSCN2858.JPG

断熱材は、湿気に弱く、結露などで濡れると性能が低下します。中には、年数が経って壁の下部に
断熱材が落ちてしまっているケースもあります。
ここでは、壁の解体とともに断熱材の入れ替えをしています。これで、冬もあったか住宅です。

DSCN3309.JPG

完成したLDKです。床は濃い茶色のフローリング、正面奥と天井のクロスを淡い緑色とし、壁は白色をベースとした北欧モダンな雰囲気にまとめ上げました。
明るく落ち着いたインテリアの中、家族団らんの会話も弾みそうです。

DSCN3313.JPG

ダイニングスペースのペンダント照明です。かわいらしくおしゃれでしょ。
ほのかな明かりはまるで、雪の中でのアイスキャンドルのゆらめきを思い浮かべます。

DSCN3317.JPG

完成した外観です。ガルバリウム鋼板で出来た金属製サイディングで包み込みました。
白と黒の貼り分けは、シックモダンな雰囲気を醸し出します。1階を白色にしたのは、冬の雪化粧と同化させ、2階の黒色を引き立てたいからです。


北海道の生活には、「いかに冬を楽しむか?」という命題があるように思いますし、建築家としての私のテーマでもあります。こんな風な遊び心はいかがでしょうか?

DSCN3318.JPG

この家に住む新しいゲストを小鳥達が待ち迎えられたら、素敵だろうなぁという思いから残しました。
とかく、古くなったり、不要になった住宅は、生き残ることを否定するかのごとく解体されがちです。
しかし、再利用の方法を模索し、少し手を加えることで、機能もデザインも現代の生活にマッチした住宅に大変身させることは可能です。変身前の姿と見比べて、その変わり様に感激するのはもちろんですが、地球環境の保全という大きな使命を担っていることも忘れてはなりませんね。


お問合せ

【株式会社ホームワーク】

札幌市清田区平岡公園東3丁目1-10

TEL: 011-889-4636

営業時間9:00~17:00

定休日 水曜日


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